おりがみ工場見学

トーヨーのおりがみ工場

トーヨーのおりがみは、1971年(昭和46)より栃木にある自社工場で生産しています。
おりがみ工場ではほとんどの作業が職人の手作業により行われています。そのため、特殊な柄やサイズのおりがみへも柔軟な対応が可能です。多様な種類のおりがみをご提供することで、これからもトーヨーはおりがみの無限の可能性をみなさまにお届けします。

おりがみができるまで

トーヨーのおりがみ工場で行われている、おりがみの生産工程をご紹介いたします。全国の販売店に出荷されるまでの作業の多くは手作業で行われており、49名の工場スタッフがトーヨーの高品質なおりがみの生産を支えています。

1.原反

トーヨーの工場に”原反(げんたん)”という、色のついた大きなロール状の紙が運び込まれます。工場内には色とりどりの原反がたくさんストックされています。
日光による色あせや、湿気による変質防止のため、原反の保管は厳重に行われています。

2.機械によるカット作業

大きな原反をまずは”カッター”と呼ばれる大きなカッター台で切断します。複数の色をカッターにかけることで、同時に色を組み合わせる作業を大まかに行うことができます。
最大20色まで同時にカッターにかけることができ、色数が多くなるほど紙のハリ具合を調節する作業が難しくなります。ハリが強いと途中で紙が千切れたり、弱いと紙がたるんでしまい、サイズが揃わなくなったりシワができたりします。
カッター作業の終わった紙は帳合作業のある工場に運ばれます。

▲帳合を行いながらカット(左・中央) 工場内にカットした紙が保管されている様子(右)

3. 色の順番を揃える”帳合(ちょうあい)”作業

折り紙のサイズに切り出す前に、出荷する際の順番通りに色を並べ替えます。この作業を”帳合(ちょうあい)”といいます。カッターでの帳合できる色数は限られているため、カッターで帳合を行ったセットを組み合わせて60色おりがみの順番にします。
まずは紙を順番通りにピッキングし、直角の金属板の左・奥に紙をぶつけることで紙の端をしっかりとそろえていきます。
トーヨーでは特注のおりがみも制作しているため、お客様のご要望により色の並びや封入色が変わることもあります。そのため、帳合作業は職人による手作業で行われています。
(帳合機もあり、単純な帳合作業は機械で行われます。)

▲手作業による帳合。必要枚数ずつ帳合したり、カッターで帳合したものを組み合わせる。

▲帳合機による帳合。必要枚数ずつ帳合したり、カッターで帳合したものを組み合わせる。

4. 折り図を折る

折り機を使って、同梱用の折り図を折ります。折り図が印刷された紙を機械にセットすると、あっという間に同梱するだけの形になって出てきます。

5. 手作業で断裁する

帳合の終わった紙を、おりがみのサイズに切ることを ”断裁(だんさい)”といいます。
機械で断裁を行うと、ずれが生じ角の揃わない不良品ができてしまうため、トーヨーでは断裁は手作業で行われています。手作業で断裁を行っているからこそ、断裁位置の正確さが必要な柄おりがみや遊びおりがみ、また様々なサイズのおりがみをご提供することができます。
帳合の終わった色紙の束を、機械の奥にある金属板と押さえる道具を使いまっすぐそろえながらまずは四隅を断裁します。四辺が真っ直ぐにそろえられたら、商品のサイズに切り分けます。一般的なおりがみ(15×15cm)の場合、断裁前の紙から12山のおりがみができます。
断裁に問題がないか、すぐにチェックを行います。

▲断裁機での調整は手作業。折り線入りのものを断裁できるのは、トーヨーの中でも2名の職人のみです。

6. パッキングなど仕上げ・検品作業

断裁されたおりがみを、店頭に並ぶ形に仕上げる作業を行います。
仕上げ作業はすべて手作業で行われ、規定の枚数を一つずつ袋に詰めたり、バーコードやラベルなどのシールを貼ったり、カートンごとにボール紙の箱に詰めるなどの作業を行い、出荷できるような商品にします。

また、パッキング作業を外部委託している一部の商品は、一つずつ計量し封入枚数のチェックをしたり、パッケージを一つずつ開き直してから見栄えを整えたりと、徹底的に出荷前の検品を行います。

7. 出荷準備・出荷

トーヨーの倉庫には、出荷待ちの商品がストックされています。また、カートン売りの場合は箱ごと、注文個数に応じて1カートン以下の個数でもお届けすることもあり、納品先のご希望に応じて対応しています。
そのため、カートンで配送しない商品に関しては、手作業で箱詰めを行います。注文通りの商品を箱に収め、商品がそろっているかどうかダブルチェックを行います。カッター作業時に出たおりがみのはし切れをクッション材の代わりに使用して、折れや曲がりを防止します。
また、時期によっていは七夕用のおりがみセットを作ったり、専用のボックスに置くだけでポップなどなくても目立つセットを販売したりと販売店の皆様が売りやすいような方法も、常に考えています。
出荷準備を終えると、ここから全国の営業所へ運ばれ、営業所から販売店へ納品されていきます。

おりがみがみなさまのお手元に届くまでには、多くの工場スタッフによる手作業の加工工程があります。みなさまが安心して遊べる、高品質で楽しいおりがみをご提供するために、トーヨーはこれからも手作業でのおりがみづくりにこだわります。

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工場見学事例

トーヨーは、栃木の工場として県内の小中学校などの社会科見学などに協力し、おりがみがどのように作られているのかを知ってもらう取り組みをしています。

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いただいた見学のご感想

おかげでおりがみの作り方や工夫などをくわしく調べることができました。わたしは、おりがみ工場を見学できたので、とても勉強になりました。おりがみ工場の機械や運ばれてくる紙などたくさん見学できました。もらったおみやげまでいただき、作る時が楽しみです。本当にありがとうございました。

わたしは、おりがみで遊ぶのが好きです。また、おりがみはどのように作るのか知りたかったのでうれしかったです。説明はわかりやすい説明で、工場のことがよくわかりました。これからもよいおりがみを作れるように頑張ってください。

工場長さんがトーヨーおりがみ工場の中をくわしく説明して下さったおかげで、工場のことがわかりました。わたしは説明書は手で折ってるのかと思ったら、機械で人より50倍の速さで折ると聞いたのでわつぃはびっくりしました。わたしは。工場を見せてくださったのでおりがみが好きになりました。これからも、おもしろいおりがみを作ってください。

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